千曲倫理法人会
講話者:平岡洋平 氏
長野県倫理法人会 研修副委員長
テーマ:富士高原研修所経営者セミナーは具体的に何が良いのか
「知らないから行かない」は、もったいない
平岡氏が今回、富士高原研修所で行われる経営者セミナー、通称「富士研」について話そうと思ったきっかけは、自身が初めて参加した際に感じた「もったいない」という思いでした。
実際に参加すると非常に素晴らしい研修だった一方、長野県からの参加者は少数でした。
その理由の一つとして考えたのが「情報量の少なさ」です。
平岡氏自身も参加前は、
「2泊3日拘束される」
「5万円くらいかかる」
「滝に打たれるらしい」
という程度のイメージしか持っていなかったそうです。
しかし、それだけの情報で「自分には必要ない」と判断してしまうのはもったいない。
今回の講話は参加を強制するものではなく、まず富士研がどのような場所なのかを知ってもらい、そのうえで自分自身で判断してほしいという思いから行われました。
平岡氏が大切にしている「傾聴」
富士研の話に入る前に、平岡氏は自身が人生の中で特に大切にしている「傾聴」について語りました。
傾聴とは、ただ相手の話を聞くことではありません。
「あなたはどうしたい?」
「あなたはどう考える?」
と問いかけながら、相手自身の中にある考えを引き出していくことです。
人は、自分自身について分かっているようで、実は気づいていないことがたくさんあります。
問いかけられることで初めて自分の考えに気づき、内省が生まれます。そして内省を繰り返すことで、自分で考え、自分で決め、自分で行動する「自律性」が育っていきます。
相手を変えたければ、まず自分から
企業でも家庭でも、
「もっと自分で考えてほしい」
「もっと主体的に動いてほしい」
と相手に求めてしまいがちです。
しかし「もっと自分で考えろ」と命令しても、自律性は育ちません。
そこで必要になるのが傾聴です。
平岡氏自身、以前は妻から話を聞くと「こうした方がいいんじゃない?」と、すぐにアドバイスしていたそうです。
今では、まず「そうなんだ」と話を聞くことを意識するようになり、夫婦のコミュニケーションも変化しました。
そして最も大切なのは、傾聴を自分自身にも向けること。
「自分はどうしたいのか」
「自分は何を感じているのか」
「何のためにこれをするのか」
と、自分自身に問いかけることが内省につながります。
倫理法人会についても平岡氏は、他人や世間を変えることで幸せになるのではなく、
「自分を変えることで人生を良くしていく学び」
であることに大きな魅力を感じています。
富士研はどんな研修なのか
富士研は、富士山を望む自然豊かな環境にある富士高原研修所で、2泊3日、約48時間にわたって行われます。
平岡氏が参加した回では約96人が参加し、6〜7人程度のチームに分かれて活動しました。
研修は大きく、
講座で知識を学ぶ
ワークを通して身体で体感する
チームで生活・実践する
という構成になっています。
平岡氏が特に高く評価したのは、研修所の環境とカリキュラムの質でした。
講座とワークがバラバラに行われるのではなく、「先ほどの講座がこのワークにつながっていたのか」と気づくように、全体が緻密に設計されています。
そのため、単に知識を得るだけではなく、自分自身の価値観と学びが結びつく「気づき」が数多く生まれるといいます。
富士研で得られる4つの学び
富士研で得られる学びや気づきは、大きく4つに整理できます。
1.純粋倫理
純粋倫理や『万人幸福の栞』について理解を深める。
2.実践
具体的な実践方法だけでなく、なぜその実践をするのか、その意味まで学ぶ。
3.内省
自分自身を見つめるだけでなく、親や兄弟、先祖など、自分につながる存在についても考える。
4.チーム力
仲間とともに活動する中で、良い組織やチームとは何かを体感する。
同じ研修を受けても、参加者によって響く部分は違います。
さらに同じ人でも、1年後、数年後には自分自身の価値観が変わっているため、再び参加すると違う気づきが得られる。
ここに富士研の大きな価値があると平岡氏は語りました。
48時間で「知らない人」が仲間になる
平岡氏が特に印象に残ったのが「チーム力」です。
研修初日は、全国から集まった初対面の人たち同士です。当然、最初はぎこちない状態でした。
ところが48時間後には、握手をしたり、ハイタッチをしたり、抱き合ったり、涙を流したりするほどの関係になっていました。
なぜ短期間でそこまでのチームができるのか。
平岡氏は、その理由を3つに整理しました。
「明確な目標」
「メンバー同士の相互理解」
「一人ひとりの自律性」
です。
良いチームをつくる3つの条件
まず必要なのが「明確な目標」です。
単なる人の集まりであるグループと、チームの違いは、共通の目的や目標があること。富士研でもチームをつくると、まず全員で目標を決めます。
次に「相互理解」です。
自分がどんな人生を歩み、なぜ富士研に参加したのか。それぞれが自己開示し、お互いを深く知る時間があります。
相手の得意なことや考え方、性格を理解すれば、互いの役割を生かせるようになります。
そして3つ目が「自律性」です。
目標に対して、
「自分には何ができるだろう」
と一人ひとりが考えて動く。
誰か一人に任せるのではなく、全員が当事者になることで強いチームが生まれます。
職場や家庭でも「まず聞く」
この3つは、富士研だけの話ではありません。
会社、倫理法人会、地域活動、そして家庭にも応用できます。
特に「相互理解」と「自律性」を高めるために平岡氏が重要だと考えているのが、最初に紹介した「傾聴」です。
相手の話を聞けば、相互理解が深まります。
上司が部下に「どうしたい?」と問いかければ、部下自身が考える機会が増えます。
親が子どもに答えを与える前に「あなたはどうしたい?」と聞けば、自分で考える力を育てることができます。
すぐに答えを教えたり、指示したりするのではなく、
「あなたはどう思う?」
「あなたはどうしたい?」
と、まず聞いてみる。
これは職場でも家庭でも、今日からできる実践です。
今回の講話から持ち帰りたい実践
今回の講話を日常に置き換えると、まず「相手を変えようとする前に、自分自身に目を向ける」ことが重要です。
社員や子どもに主体性を求めるなら、答えを与えるのではなく、まず話を聞いてみる。
組織を良くしたいなら、「目標を共有できているか」「お互いを理解しているか」「一人ひとりが自分で考えているか」を振り返ってみる。
そして何かを決断するときにも、周囲に流されるのではなく、
「自分はどうしたいのか」
と自分自身に問いかけてみる。
富士研への参加についても同じです。
誰かに勧められたから行くのではなく、自分で情報を知り、自分で考え、自分で決める。そして参加するなら「自分自身が何かをつかんで帰る」と決めて臨む。
今回の講話は富士研の紹介であると同時に、平岡氏が大切にしている
「人を変えようとする前に、まず自分を変える」
「答えを与えるのではなく、問いかけて相手の力を引き出す」
という、自律的に生きるための実践を伝える講話でした。
| 名称 | 千曲倫理法人会 |
|---|---|
| フリガナ | チクマリンリホウジンカイ |
| 住所 | 387-0005 千曲市森2536-8 |
| 電話番号 | 026-214-3401 |
| 営業時間 |
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| 駐車場 | あり |
| こだわり |
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