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第1157回 経営者モーニングセミナー 講話要約【三石弘明】

千曲倫理法人会

千曲倫理法人会 第1157回 経営者モーニングセミナー 講話要約

講話者:三石弘明 相談役
テーマ:親への感謝と「信じた通りになる」実践

今回の講話は、三石相談役が倫理と出会い、親との関係を見つめ直した経験、そして脳卒中を経験してからの生き方を通して、「倫理は知識ではなく実践するもの」ということを伝える内容でした。

「できました」ではなく「できませんでした」も実践報告

三石相談役が倫理に触れ始めた頃、印象に残ったのが家庭倫理の会での実践報告でした。

そこでは、立派な成功談ではなく、

「子どもに口を出さないと決めたのに、また言ってしまいました」

というような「できませんでした」という報告も、皆が明るく堂々と話していました。

最初は「なぜ、できなかったことをわざわざ話すのだろう」と感じたそうです。しかし何人もの話を聞くうちに、そこに倫理の大切な部分があることに気づきます。

大切なのは、できた自分を見せることではなく、自分自身の姿に気づき、また実践していくこと。

これは家庭でも職場でも同じです。相手を変えようとする前に、「自分はどうだっただろう」と振り返ることが、変化の出発点になります。

問題は相手ではなく、自分を映す鏡

当時の三石相談役は、社員の挨拶や掃除など、周囲のできていないところがよく目についたそうです。

ところが倫理を学び続けるうちに、実は自分自身も、食事の「いただきます」さえ十分にできていなかったことに気づきます。

さらに向き合うことになったのが、父親との関係でした。

父親は会社の創業者。仕事の考え方が合わず、「時代が違う」と反発していました。その背景には、幼い頃から見てきた両親の夫婦関係もあり、心の奥には父親へのわだかまりが残っていました。

倫理を学ぶ中で、

目の前に起きる問題や人間関係は、自分自身のあり方を映しているのではないか。

そう考えるようになります。

職場で起きる問題も、家庭で起きる問題も、まず相手を責めるのではなく、**自分の親との関係、夫婦の関係、自分自身の姿勢を振り返ってみる。**そこに解決の糸口があることを体験していきました。

「父ちゃん、母ちゃん、育ててくれてありがとう」

大きな転機となったのが、富士高原研修所での研修でした。

同じグループになった参加者たちも親との問題を抱えており、研修の最後に、

「帰ったら親に感謝を伝える」

と皆で決意します。

三石相談役も帰宅後、父親と母親の前に正座しました。しかし、いざとなると言葉が出ません。

そのとき父親から、三石相談役の身体を心配する言葉をかけられます。毎日遅くまで仕事をし、朝早くから倫理の実践を続ける息子を、父親はずっと気にかけていたのです。

その言葉を聞いた瞬間、涙が止まらなくなりました。

そして初めて素直に、

「父ちゃん、母ちゃん、育ててくれて本当にありがとうございました」

と伝えることができました。

帰り道で感じた清々しさは、今でも忘れられないと語ります。

相手が変わったから自分が変わったのではありません。自分が素直になり、感謝を言葉と行動にしたことで、見えていた世界そのものが変わったという体験でした。

脳卒中になっても「前に進む」

その後、三石相談役自身も講話中に脳卒中で倒れ、右半身が動かなくなりました。

奇しくも、父親も67歳のときに同じように脳出血を経験していました。

それでも三石相談役は、

「リハビリを一生懸命やるしかない。なんとかなる」

と受け止めます。

入院生活でも明るさを失わず、自分がリハビリをしていると、周囲の患者さんも一緒に身体を動かし始めたそうです。

そこで改めて実感したのが、

「必ず信じた通りにする、させる」

ということでした。

目は前についている。ならば、前へ進むようにできている。

以前できていたことなら、今できなくても、今日できることを続ければいい。病気さえも悲観するだけではなく、今の自分にできる実践へ変えていく姿勢が語られました。

今回の講話から持ち帰りたい実践

家庭や職場ですぐ取り入れられるのは、難しいことではありません。

  • 家族に「ありがとう」を実際に声に出して伝える
  • 相手の欠点が気になったとき、一度「自分はどうだろう」と振り返る
  • 問題が起きたとき、「この出来事は自分に何を教えているのか」と考えてみる
  • できなかったことを責めるのではなく、気づいたらもう一度実践する
  • 苦しい状況でも、今できることを一つずつ前向きに続ける

今回の講話で特に印象的なのは、倫理は「立派な人になるための勉強」ではなく、自分の至らなさに気づき、今日一つ実践するための学びであるという点です。

親子、夫婦、社員、仲間――相手を変えようとする前に、まず自分から。

そして、心の中で思っているだけではなく、感謝も決意も実際の言葉と行動にする。

三石相談役自身の親子関係と闘病の体験から、**「自分が変われば、目の前の世界の見え方も変わる。だから今日も前へ進む」**という、実践の大切さが伝わる講話でした。

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名称千曲倫理法人会
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電話番号026-214-3401
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